【ミニブログ】EV(電気自動車)の発達により世の中はどう変わるのか

給油する電気自動車

日経新聞の記事「経営の視点」からの気づきです。

中国では、自国生産のEV(電気自動車)が大ヒットし2021年1~3月の販売台数でテスラを抜いたそうです。
価格は日本円で約50万円ほどという破格の安さ。消費者ニーズを捉え、走行距離を絞り余計なものを省くことによって人気を集めました。日本でも中国製の小型EVの採用を決めた企業もあります。

このEV(電気自動車)の発達は世の中をどう変えていくのでしょうか?

EV(電気自動車)の発達は100年に一度の革命的なできごと

約100年前に、人の移動手段が馬車から自動車(エンジン)に変わり人々の生活を一変させました。
今まさに100年の時を超えて第2の革命が起きようとしています。それがEV(電気自動車)です。

EVの台頭は、単に駆動のベースがエンジンからモーターになるというハード面だけの変化に留まりません。
CO2排出量ゼロの究極のエコカーで脱炭素社会の象徴のような存在であるとともに、EVを起点としたサービスのIT化によりハードからソフトへの大転換が図られます。
これらによって、自動車産業も大きく変化していくことが予想されます。

では、具体的にどのような変化が起きるのか、考えてみたいと思います。

自動車産業の構造変化

まずは、川上の自動車産業がどう変わるのかについて考えます。
現在、EV界を牽引しているのは古くからある自動車メーカーではなく、アメリカのテスラ社です。
テスラ社の株式時価総額は、トヨタやGMなど世界の自動車大手6社合計のそれを上回っています(2021年1月現在)。
なぜ、世界に名だたる自動車メーカーを差し置いて、テスラ社が市場を席巻することができたのでしょうか?

EVはエンジン車に比べると部品点数が3分の2ほどであり、組み立ても比較的容易と言われています。
この車体構造の変化によりモジュール化が進展し参入障壁が低下することにより、既存の自動車メーカー以外のプレイヤーの参入が拡大することになります。

従来型のエンジン式自動車は、部品数が多く組立が困難であり、部品を製造している系列企業間のすり合わせがとても重要でした。
これからは完成車メーカーを頂点とした系列企業で構成する産業構造の重要性が低下し、モーターやバッテリーなどに関連した革新的な技術や製品を持つ企業の新規参入が可能になります。

このように自動車業界はその構造を大きく変えようとしていますが、既存の自動車メーカーはなにか手を打っているのでしょうか。

既存の自動車メーカーは「イノベーションのジレンマ」に陥ってはならない

トヨタを始めとする既存の自動車メーカーも、EV化の流れに手をこまぬいているわけではありません。
各メーカーそれぞれEV化の進展に力を入れていますが、一方で現在のメシの種であるガソリン車やハイブリッド車を捨ててまで全てをEVに変えてしまおうとは思っていないはずです。
時代の流れも慎重に見極めて、というところかもしれませんが、脱炭素社会の実現に向け世界中で国を挙げてEV化が猛スピードで進んでいきます。気がついたときには「遅かりし」ということにも成りかねません。

「自社の強みを破壊するようなイノベーションに消極的となり、他社のイノベーションによって自社の地位を失ってしまう」という「イノベーションのジレンマ」に陥らないようにしなくてはなりません。メシの種を自ら破壊することも厭わない姿勢が求められます。

ユーザーサイドではどのような変化をもたらすのか

ここからは、EVがユーザー側にどのような変化をもたらすかを考えます。
EVは「自動運転」というもう一つの革命的な技術とセットで考えなくてはなりません。

個人のユーザーにとっても自動運転がもたらすメリットは大きいですが、私は運転手不足が課題である宅配ビジネスにとって救世主になると考えました。
小回りが利く自動運転のEVは宅配業界に革命的な変化をもたらします。

EVの新機能追加はソフトウェアのアップデートを通じて行われます。ここまで来るとスマホの世界ですね。
自動車が単なる移動手段の域を超えて生活インフラとしてのサービス提供ツールとしての地位を築くのは、もうすぐそこまで来ています。

充電器と電気自動車

さいごに

これから大きな変革の時代を迎えようとしている自動車産業。それを象徴する言葉として最近良く語られるのが「CASE」です。
これはConnected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(カーシェアリングとサービス)、Electric(電気自動車)の頭文字をとった造語であり、ハードとしての自動車の物理的変化とともに異業種を交えたモビリティサービスの重要性を示唆するものです。
これにより業界を支配していたルールが変わり競争相手も変わります。GAFAなどのIT業界の巨人たちも業界進出を虎視眈々と狙っています。

このような時代に第一に考えるべきはやはり顧客価値です。EVや自動運転車はお客さんのどのような問題を解決するのかを考え、その解決策を提示することがビジネスの成功に結びつきます。

兵庫県芦屋市のライスブック・コンサルティングファームでは「イノベーション関連事業」や「経営コンサルティング事業」「研修・セミナー講師事業」「ビジネススキル動画教材販売事業」で皆様のビジネス発展のためにお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。

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