【ミニブログ】「経営」とは何か?マネジメントについて考えてみる-その3

マネジメントのオフィス

前回、前々回に引き続き「経営」がテーマです。

過去2回にわたり、「経営」を「企業活動」や「経営を行う意義や目的」さらに「誰が行うのか」という点にフォーカスして考えてきました。

今回はこのシリーズの最終回として、「経営=マネジメント」と定義づけ「マネジメントとは何か」という視点から経営を考えてみたいと思います。

経営は「マネジメント」という言葉に置き換えられる

前々回のブログで、「経営」とは
・「対社内」と「対社外」の活動の両立によって成り立っている。
・継続的に行われなければならない
と申し上げました。
前回のブログでは、「経営を行うことの目的」と「誰が経営を行うのか」に焦点を当て、
・経営とは会社を潰すことなく継続的に成長させるために行われる
・経営を行うのは経営者や役員だけではなく全社員がその役割を担うべきであり、そのような会社は強い
というお話をしました。

それでもまだ、わかったようなわからないようなモヤモヤ感は残ります。
経営は英語でManagement(マネジメント)です。
少し視点を変えて「マネジメント」の意味を改めて考えてみます。

「マネジメント=管理」ではない

「マネジメント」という単語は日本語的に使われたりしますので、馴染みがある方が多いと思います。
「マネジメント」は
「管理」
と日本語に訳されることがありますが、それは マネジメントの意味を正しく捉えているとは言えません。
「管理すること」もマネジメントの一部ではありますが、全てを表しているわけではありません。

「マネジャーのことを管理職と呼んでいるのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは最初にマネジメントを「管理すること」と解釈してしまったが故に、「マネジャーは管理する人」という理解が浸透してしまったことによります。

マネジメントは経営そのものであり単に管理するだけに留まらないので、当然ながらマネジメントの最前線にいるマネジャーの仕事も管理だけではないことはご理解いただけると思います。

マネジメントが持つ3つの役割

経営学の神様と言われるピーター・F・ドラッカーさんは、マネジメントには3つの役割があると説いています。
1.組織として、その組織特有の目的と使命を定義し、果たすこと
2.社会に対して、社会の問題解決に事業を通じ寄与すること
3.ひととして、仕事を生産的なものにし人間を活かすこと

この3つの役割はマネジメントに不可欠であり、それぞれが強く結びついています。
マネジメント=経営ですので、経営を行うには、常に社会組織人間という三方に気を配り、それらを意識する必要があるということです。
経営とは人間中心であり、単に儲ければそれで良いという単純なものではなく社会貢献まで視野に入れた非常に崇高なものです。

では次に、社会における企業のあり方と企業内部(組織)における企業のあり方をそれぞれ考えてみます。

社会における経営のあり方

ここでの「経営」は、
「企業の社会的価値を向上させること」です。

活動としては以下のようなものになります。
・自社の事業活動を通じて社会に有益な商品やサービスを提供する
・人財の雇用と開発を行う
・一定の利益を生み出し納税や株主配当の責務を果たす
これ以外に、
・企業市民として、倫理感を持った活動を行い法令遵守を徹底する
・地球人として、環境問題に積極的に取り組む
といった社会的な貢献も活動に含まれます。

これらの活動をベースとした企業経営は、かつては「CSR(Corporate Social Responsibility) 経営」と呼ばれましたが、最近はESG経営と呼ばれることもあります。
*ESG経営とは、企業が継続的な成長を遂げるため「Enviroment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3つの要素を重要視する考え方であり、昨今の企業への投資価値の判断に用いられる。

企業内部(組織)における経営の在り方

ここでの「経営」は、
「企業の成長や発展を促し、事業価値を向上させること」です。

ここでの活動は、
・事業の創造と成長・発展
・顧客の創造と技術革新
・人財の開発
・生産性の向上
・資金の蓄積と活用
・情報の収集と適切な活用
等が挙げられます。

マネジメントの3つの役割のなかにも
「その組織特有の目的と使命を定義し、果たす」
とありましたように、これらの活動の前提として企業の存在意義やビジョンなどの「あるべき姿」を明確にしておくことは言うまでもありません。

会議中の社員

さいごに

マネジメントの3つの役割を通じて「経営」の意味をご理解いただけたでしょうか?
「社会、組織に対して人を介してその責任を果たす」
言葉にすれば簡単ですが、その道程は平坦ではありません。社会情勢の変化にもしっかり対応する必要があります。

今回の「経営を考える」シリーズはここで一旦終了としますが、また別の角度から「経営(マネジメント)」のことを考える機会を設けたいと思います。

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