前回に引き続き「経営」について考えます。
「経営」は、
・「対社内」と「対社外」の活動の両立によって成り立っている。
・継続的に行われなければならない
と申し上げました。
今回は、「継続的に行うことの目的」と「誰が行うのか」について述べます。
企業活動を継続的なものにするために
「企業活動は継続的に行われるべきでありそれが経営である」と説いても、「そんなことあたりまえ」と言われそうです。
しかし、ここは少し「なぜなぜ分析」っぽく「なぜ経営は継続的であるべきなのか?」というふうにもう一歩突っ込んでみたいと思います。
さらに、「誰が行うのか」といった経営を行うヒトについて次に考えます。
やや哲学的で禅問答のようではありますが、「経営」を深掘ってみましょう。
「継続的に行う」ことにどのような意味があるのか
逆を考えてみましょう。
「企業活動が継続的に行われない」とはどのような状態なのか?
普通に考えると、借金を抱えて倒産してしまう、あるいは後継者が不在でやむなく会社を畳んでしまう等々、「企業活動をこれ以上行うことが不可能になってしまっている」状態でしょう。
そうであれば、「そうならない」ようにするのが経営である、と言えますよね。
言い換えれば「会社を潰さない」ために経営を行うとも言えます。
「会社を潰さない」ということは当然のことのように思えますが、結構難しいことでもあります。現にかつては一流と呼ばれた企業でも経営破綻するケースも散見されます。会社を潰さないためには、どのようなことを念頭に置くべきなのでしょうか?
会社を潰さない=継続的に成長すること
会社を潰さないようにするには継続的に成長しなければなりません。
ここで皆さんは疑問に思うかもしれません。
「成長し続けなければならないのか?」
「うまくいっていたら現状維持でも良いのでは?」
現状維持は衰退の始まりです。会社の平均寿命は30年と言われたこともあります。常に改革し成長を指向しなければ、企業も経年劣化を避けることはできません。いずれ潰れることも覚悟しなければならないかもしれません。
企業を継続的成長させようと思うと、何らかの知恵や創意工夫が必要です。今までと同じことを繰り返していたのではやがて衰退の道をたどります。ここに「経営」することの意味が存在します。
経営は誰が行うのか
会社を継続成長させるための活動が経営であると理解したうえで、
では、誰が「経営」を行うのでしょうか?
「経営」を行うのは、いわゆる「経営者」と呼ばれる社長や会長、CEOといった人たちだけなのでしょうか?
それとも、もう少し範囲を広げて「経営幹部」と呼ばれる取締役などの役員も含まれるのでしょうか?
確かに、経営理念やビジョンを作り、指針や方向性を示した上で事業の計画と実行の最終責任は経営者(と経営幹部)にあります。
しかし、企業活動を行うのは、その企業の社員です。
「経営は経営者が行うこと」と遠くから眺めるのではなく、社員一人ひとりが「経営者マインド」を持ってリーダーシップを発揮し、組織と社会を動かしていくことができる企業は強い企業と言えます。
さいごに
「経営とは会社を潰すことなく継続的に成長させるために行われる」
「経営を行うのは経営者や役員だけではなく全社員がその役割を担うべきであり、そのような会社は強い」
ということは、ご理解いただけたと思います。
「わかったような、わからないような…」
まだモヤモヤしているかもしれません。自分自身、経営をより深く理解するためにもう一歩さらに深掘ってみたいと思います。
次回のブログでは、第3回目ということで「経営=マネジメント」の観点からマネジメントの意味を探ります。
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